【コラム】「”伝える”ということ」と「”伝えた”ということ」

コラム

 今日もお疲れ様です。ざっくです。

 先日Twitterで「伝えるってむずかしい」というお話が出たので、なんとなく自身の考えをつづっておきたいなぁ、と思いこの記事を書くことにしました。

 この記事を読んでいただいているあなたにも、もしかしたら普段仕事をしていて、こんな経験があるかもしれません。

・伝えたはずのことがなんとなくうまく相手に伝わっていないなぁ。。
・「そんなこと聞いてない」って言われたけど、ちゃんと言ったのになぁ。。。
・間違って伝わってしまって怒って電話が来た、、第一声はなんて返事しよう。。

 そんなとき、この記事があなたの気持ちの整理の一助となったら幸いです。

<この記事で伝えたいこと>

  • 「自分が相手に伝えたと思ったこと」が相手に伝えたことではなく、「相手に伝わったこと」が相手に伝えたことになる。

 これだとちょっと意味がわかりにくいですよね。でも私はこの考え方がすごく好きで、今でもとても大事にしています。

 「伝える」ということは、あくまで「自身の主観」ではなく「他人から見た結果」ということなんですね。

「相手に伝わったこと」が相手に伝えたことになる。

 抽象的なイメージだけで伝えるのは難しいと思うので、具体例を挙げて考えてみたいと思います。たとえば以下のような文章を読んでみてください。

「足の速い太郎君の家の猫がかわいい」

 どうでしょうか。この文章を読んで足が速いのは何だと感じましたか?

 「太郎君」でしょうか。「猫」でしょうか。

 答えは「どちらでも取れてしまう」です。

 あるとき、Aさんは足が速いのは「太郎君」であると思って、Bさんにこの内容を伝えたとします。

 一方、それを聞いたBさんは足が速いのは「猫」だと思いました。

 この場合、「Aさんが伝えたこと」は、何になるでしょうか。

 もうお気づきかもしれませんが、この場合「Aさんが伝えたこと」は「足が速いのは猫」ということになります

 Aさんにとっては納得がいかないかもしれませんが、「結果的にBさんに伝わったこと」が「Aさんが伝えたこと」になる、ということがこの記事で伝えたいことになります。

<間違って伝わってしまったらどうする?>

  • 「伝え方が悪かったこと」を謝罪し、改めて丁寧に説明をする。

 このようにAさんとBさんの間に理解の齟齬(そご)があった場合、Bさんからすれば「そんなこと聞いてない」となりますよね。

 そんなときあなたがAさん、もしくはAさんの上司であったらどのようにしてBさんに謝りますか?

 「間違ったことを言ってしまって申し訳ございません」でしょうか。それとも、「部下のAが間違ったことを言って申し訳ございません」でしょうか。

 どちらも何か違和感がありますよね。Aさんからすれば「間違ったこと」いったわけではないですし、Aさんにとっても「自分が間違っている」といわれるのはなんとなく納得がいかないと思います。

 こういったとき私はよく「伝え方が悪く、申し訳ございません」と言って謝罪をすることがよくあります。

 「誰かが間違ったことをいったわけではない、ただ、相手には謝らなければいけない。」こういった状況では的確な言葉ではなのではないかな、と思っています。

 この言葉をきっかけに「誰かが悪いわけではない。たまたまうまくいかなかっただけなんだ。」という雰囲気を作り、本題の話を進めていくことを心掛けています。

<私がこの考え方をするようになった理由>

  • 大学の授業で、この「『相手に伝わったこと』が相手に伝えたことになる」という考え方を学んだ。
  • 公務員時代にこの方法を実践し、解決はしなくとも話を前に進めることができた。

 私がこの考え方をはじめて聞いたのは、さかのぼること10年以上、、大学1年生の授業でした。
 「テクニカルライティング」という名前の授業だったかと思うのですが、今ではその授業の中で具体的にどのようなことを学んだか、までは忘れてしまいました。

 ただ、この「『自分が相手に伝えたと思ったこと』が相手に伝えたことではなく、『相手に伝わったこと』が相手に伝えたことになる。」というフレーズだけは今でもしっかりと覚えています。
 このフレーズの根拠は忘れてしまいましたが、大学の授業として行われていたものなので、何か学術的な根拠があるのかもしれないですね。

 その後、私も社会人になり、公務員時代に住民の方ともめてしまったときも、この考え方をもとに応対することを心掛けていました。

 その結果「上手に伝えられなかったこと」を謝罪することで「誰かが悪いわけではない。」という雰囲気をつくり、話を前に進めることができたと思っています。

 これらの経験をもとに、今でも伝えることの難しさを常に意識し、電話や文章での言葉選びにはとても気を遣っています。もし相手が自分と違う解釈をしてしまっていたら「きっと伝え方が良くなかったんだなぁ、、」と伝え方を反省するようにしています。

<おわりに>

 今回はこれまでとは少し違ったコラム記事を書いてみました。

 ライフハック…と呼べるほど高尚なものではありませんが、普段なんとなく「思い通りに自分の思っていることが伝わらないなぁ」と思っている方の気持ちに寄り添えていたら幸いです。

 そうはいっても世の中伝わらないことだらけですし、伝わらなかったときに伝わらなかったことを嘆くのではなく、伝わったときに伝わったことを喜べるように日々生活をしていきたいですね。そんなとりとめもないコラムでした。

 それでは、また。

この記事を書いた人
ざっく

30代半ばの中小企業診断士。
元地方公務員。
部屋着は「はんてん」。
現在は総務をしています。

元地方公務員がスキルゼロから中小企業診断士とウェブ解析士を駆使して「中小企業支援」×「Webマーケティング」で、新たなキャリア形成を目指します。

公務員の仕事・転職、中小企業診断士試験、中業企業支援、Webマーケティングなどについて投稿します。

キャリアに悩む公務員の方や中小企業診断士を目指す方の参考になれば幸いです。

ざっくをフォローする
コラム
ざっくをフォローする

コメント