中小企業診断士の実務補習(Webマーケティングとの相性編)

Webマーケティング

 今日もお疲れ様です。ざっくです。

 今回は実務補習の番外編ということでウェブ解析士の目線から見た「中小企業診断士の実務補習」と「Webマーケティング」の相性についてお話をしたいと思います。

 実務補習にWebマーケティングって活用できないかな? 

 こんなことを考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 今回はそんな疑問にウェブ解析士の視点からお答えできればと思います。

 中小企業診断士の「実務補習」については、前回、前々回の記事でお話をしていますので、まだお読みでない方はぜひこちらもどうぞ。

「まずはここから!中小企業診断士の実務補習!(日程、費用、準備編)」

「まずはここから!中小企業診断士の実務補習!(5日間コース実践編)」

<この記事の内容>

・実務補習でWebマーケティングの活用は難しい
・なぜなら実務補習では企業の経営者と継続的な接点が持てないから

 結論からいうと、中小企業診断士の実務補習では企業の経営者と継続的な接点が持てないことから、Webマーケティングを活用することは難しいと思います。

 ただ「Webマーケティングが中小企業支援に役立たない」という意味ではなく、「実務補習のルールの中ではWebマーケティングの利点を活かすのは難しい」という意味になります

 それではここから詳しく話をしていきたいと思います。

<実務補習のルール>

 まず実務補習におけるルールを簡単に整理します。

 【実務補習のルール】
・企業とのヒアリングは1度のみ
・施策提案を含む企業への診断報告書の提出も1度のみ
・実務補習後に診断報告書の内容をフォローするのは指導員の先生(私の場合)

 実務補習では受講生と診断先企業との接点は「ヒアリング」と「診断報告書の提出」の2回のみです。

 また、診断報告書で提案した内容を診断先の経営者の方が実践をしてくれたとしても、私の場合、実務補習後の診断先企業のフォローは指導員の先生が行うと聞いたため、受講生はフォローには携われません。

 この「施策を提案する受講生と経営者との接点が限られていること」が今回のポイントになります。

<Webマーケティングの利点>

 それではここからはWebマーケティングの利点について簡単に整理します。

 【Webマーケティングの利点】
・アクセス解析などによって施策の効果をすばやく計測できる。
・効果の良し悪しに応じて施策を容易に修正できる。
・継続的にPDCAを回すことによってより良いマーケティングができるようになる。

 Webマーケティングには、SEO対策やリスティング広告、SNS運用など様々ありますが、いずれの施策にも共通して言えることは、「PDCAを圧倒的に早く回して、施策を継続的に改善をし続けることができる」という利点があることです。

 従来のチラシ広告などでは、いったん成果物を作成してしまうと修正が困難でした。
 一方で、Webサイトの内容やWeb上の広告は一度公開してしまっている内容であったとしても容易に修正が可能です。

 このようにWebマーケティングは「施策を1回行って効果が出るもの」というものではなく、「施策の効果を見ながら継続的に施策を改善し続けることによって効果が発揮できるもの」ということになります。

<結論:実務補習とWebマーケティングの相性は良くない>

 上記のような「実務補習のルール」と「Webマーケティングの利点」を考えると、経営者との接点が限られている実務補習においては、施策の効果を見ながら施策を改善し続けるWebマーケティングは相性が良くないと言えます。

 仮に実務補習でSNS運用の施策をひとつ提案したとしても、単発の提案になってしまい、その後のPDCAを回すことができないため、施策が「やりっぱなし」になってしまう可能性があります。

 このように実務補習では、Webマーケティングの利点である「PDCAを圧倒的に早く回して改善をし続けることができる」という点が活かしきれないため、私は実務補習とWebマーケティングの相性は必ずしも良くはなく、実務補習でのWebマーケティングの活用は難しいと考えています。

<おわりに>

 以上になります。いかがでしたでしょうか。

 短い内容でしたが、私なりに実務補習とWebマーケティングの相性について考えてみました。実務補習後のフォローことを考えるとなかなか、実務補習においてWebマーケティングを活用することは難しいように感じました。

 ただ、もし指導員の先生がWebマーケティングに詳しい方で、実務補習後も引き続きWebマーケティング施策のPDCAを回していただけるという協力が得られそうであれば、提案するのもありなのではないかと思います。

 診断先の企業がWebマーケティングを活用できそうな企業だと思った際には、指導員の先生に実務補習後のことを少し相談してみるのもいいかもしれませんね。

 どんな施策でもそうだと思いますが、特にWebマーケティングにおいては、やりっぱなしではなく継続することが重要なので、実務補習においてはなかなか使いどころが難しいなぁと私自身改めて思いました。

 これから実務補習を受ける方でWebマーケティングの提案を検討されていた方にとってこの記事が少しでも参考になりましたら幸いです。

 それでは、また。

この記事を書いた人
ざっく

30代半ばの中小企業診断士。
元地方公務員。
部屋着は「はんてん」。
現在は総務をしています。

元地方公務員がスキルゼロから中小企業診断士とウェブ解析士を駆使して「中小企業支援」×「Webマーケティング」で、新たなキャリア形成を目指します。

公務員の仕事・転職、中小企業診断士試験、中業企業支援、Webマーケティングなどについて投稿します。

キャリアに悩む公務員の方や中小企業診断士を目指す方の参考になれば幸いです。

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