こんにちは、ざっくです。
今日はWeb業界未経験の中小企業診断士である私が、Webマーケティングを学ぶために取得した「ウェブ解析士」という資格についてお話ししたいと思います。
・Web業界未経験者のWebマーケティングの勉強にウェブ解析士ってどうなの?
・中小企業診断士試験の勉強との親和性は?
・ウェブ解析士取得後は何ができる?
・ウェブ解析士を取得するにあたってのデメリットは?
そんな疑問にお答えできればと思います。
<この記事の内容>
・ウェブ解析士はWebマーケティングを体系的に学べる資格
・中小企業診断士試験との親和性は少なめ
・取得後は会社のHP解析などへ活用可能、求人や案件の募集もある?
・ウェブ解析士取得のデメリットは認知度の低さと費用
結論から言うと費用面などで多少のデメリットはありますが、初学者がイチからWebマーケティングを学ぶにはとても良い資格だと思っています。
それではここからは詳細を話していきます。
<ウェブ解析士はWebマーケティングを体系的に学べる資格>
・ウェブ解析士はWebマーケティングの考え方を体系的にイチから学ぶことができる。→Web業界未経験者でも安心。
・ウェブ解析士は理論だけではなくGoogleアナリティクスの使い方や実務で使えるツールも学べる。→実践でも活かせる。
ウェブ解析士は、一般社団法人ウェブ解析士協会が認定する資格です。ウェブ解析士協会によれば、ウェブ解析士は以下のように記されています。
アクセス解析をはじめとしたウェブ解析データを活用し、デジタルマーケティングを通して事業の成果を導く人材、それがウェブ解析士です。
引用元:ウェブ解析士の学習内容と取得の流れ(https://www.waca.associates/jp/study/qualification/wac/)
ウェブ解析士は、ウェブ解析スキルを身につけ、データを読み取り、正しい判断ができるスキルを習得することを目標としています。
具体的には、WebマーケティングやWeb解析を行う上で必要な用語をはじめ、Webサイトのアクセス解析から得られる情報の分析方法、またWeb解析による課題の発見と改善方法を学ぶことができます。
また、理論だけではなくGoogleアナリティクスの使い方や実務で使えるツールも学べるのでとても実践向きな資格といえると思います。
詳細は「一般社団法人 ウェブ解析士協会」のWebサイトをご参照いただければと思います。
取得までの期間
ちなみに取得までの期間ですが、公式サイトには以下の情報があります。
【資格取得までの期間・学習時間の目安】
引用元:ウェブ解析士の学習内容と取得の流れ(https://www.waca.associates/jp/study/qualification/wac/) 2022年11月時点
ウェブ業界経験者 :1か月~1か月半(学習時間:15〜30時間)
ウェブ業界未経験者:2か月~4か月 (学習時間:40~60時間)
上記のような記載はありますが、私が実際に勉強した肌感覚としては、Web業界未経験の方であっても、試験に受かるだけであれば2か月あれば合格可能だと思います。
特に中小企業診断士の勉強をしている方は、択一式の試験問題を解くことには慣れていると思いますので、2か月もあれば合格可能だと思います。
ただ、テキストが350ページ以上あり、テキスト以外にも別途有料でGoogleアナリティクスの使い方が学べる講座があったり、そのほか試験合格後にはレポートの提出もあったりします。そのため、テキストをじっくり読んだり、講座を受講したり、合格後のレポート提出まで加味すると結果的に3か月くらいはかかるかもしれません。
私はWeb業界まったくの未経験でしたので、テキスト学習だけでなくGoogleアナリティクスの使い方を学ぶ講座も受講しました。その結果、本腰を入れて勉強を開始してから資格取得まで3か月ほどかかりました。というか、そもそも私自身が人よりもテキストを読むスピードのが遅いので、これくらいかかったのかもしれませんが。。。
ちなみに講座に関していえば、担当する講師の方によって多少の違いはあるかもしれませんが、私が受けた講座ではGoogleアナリティクスへのログイン方法から指標の見方、レポートの作成方法まで教えていただけたので、結果的に時間はかかりましたが、やっておいてよかったと思っています。
<中小企業診断士試験との親和性は少なめ>
・中小企業診断士試験との直接的な親和性は少なめ。
・ただ企業の環境分析や戦略立案に関するマーケティングの知識は活かせる。
ウェブ解析士のテキストの目次は以下のようになっています。
第1章 ウェブ解析と基本的な指標
引用元:ウェブ解析士の学習内容と取得の流れ(https://www.waca.associates/jp/study/qualification/wac/) 2022年11月時点
第2章 事業戦略とマーケティング解析
第3章 デジタル化戦略と計画立案
第4章 ウェブ解析の設計
第5章 インプレッションの解析
第6章 エンゲージメントと間接効果
第7章 ウェブサイトの解析
第8章 ウェブ解析士のレポーティング
この中で中小企業診断士試験と親和性があると言えるのは「第2章 事業戦略とマーケティング解析」くらいです。
この章ではマーケティングの基本となる環境分析やそれに使うフレームワークについて触れられています。
PEST分析やSWOT分析など中小企業診断士試験ではおなじみの分析が出てきますので、これらの部分は中小企業診断士試験での勉強が役立つと思います。
ただ、それ以外の項目についてはWebマーケティングにおける用語や考え方、また解析方法になるため、あまり中小企業診断士試験との親和性はないと感じました。
<取得後は会社のHP解析などへ活用可能、求人や案件の募集もある?>
・ウェブ解析士取得後は解析スキルを会社HPや個人ブログの解析に活かせる。
・ウェブ解析士協会でウェブ解析士の求人や案件の募集もある?
ウェブ解析士も中小企業診断士のように独占業務があるわけではないので、「ウェブ解析士を取ったから○○ができる」ということは特段ありません。
ただ、私はこの資格を取得後、会社でチャットボットの運用に参画できたり、自身のブログを解析することができるようになりました。
いずれこういったスキルや実績を転職や昇進に活かせたら、、、とは思いますが、実際に活かせるかどうかは今後いろいろと活動してからのお楽しみです。
また、それ以外にもウェブ解析士協会でウェブ解析士の求人や案件の募集もあったりするようです。ただ、先ほどウェブ解析士をHPを見たところリンク切れになってしまっていました。もしかしたら今はやっていないのかもしれませんね。
<ウェブ解析士取得のデメリットは認知度の低さと費用>
・ウェブ解析士はまだまだ知名度が低いため認知されにくい。
・講座受講や更新費用にもそれなりの費用がかかる。
Web業界の中でどのくらいの認知度があるかはわかりませんが、普段まったくWebとは関係ない業界で働いている私の周りではウェブ解析士は全くと言っていいほど認知されていませんでした。
「ウェブ解析士?なんの資格なの??」といったような知名度なので、あまりスキルが評価されない、といった可能性があります。
また、資格取得にはそれなりに費用が掛かります。
【ウェブ解析士の取得にかかる費用】
【最低限必要な費用】
引用元:ウェブ解析士の学習内容と取得の流れ(https://www.waca.associates/jp/study/qualification/wac/) 2022年11月時点
公式テキスト:4,400円(税込)
試験費用(認定費用込)17,600円(税込)
合計:22,000円(税込)
【オプションで受けられる講座の費用】
・講座費用:11,000円(税込)
・Googleアナリティクス講座費用:33,000円(税込)
オプション講座を両方受けた場合の合計費用:66,000円(税込)
上記のように講座を全く受講しない場合でも最低22,000円の費用が掛かります。私の場合はWeb業界すべてが未経験だったので講座もすべて受けてからこの資格を取得しました。
私は、実際に講師の話を聞いたり、手を動かす方が頭に入りやすい性格なので、結果として講座を受講してよかったと思います。
ただ少し費用が高いかな、、と感じるところはありました。ちなみに上記の費用に加えて合格後は資格維持のために毎年6,600円(税込)が必要になります。
このあたりの費用対効果は人それぞれだと思いますが、資格取得を目指す以上、それなりの出費は覚悟する必要があるかもしれませんね。
<まとめ>
・ウェブ解析士は初学者がイチからWebマーケティングを学ぶには良い資格。
・ただ認知度や費用面などでデメリットはある。
中小企業診断士を取得すると「中小企業診断士×○○」といったような中小企業診断士に加え、+αのスキルを考え始めることが多いかと思います。
その中で私は、事業承継や人材育成よりもマーケティング(特にWebを使ったもの)が好きだったので、この資格を取得しました。
もちろん、上記のような認知度や費用面などでデメリットはありますが、初学者がイチからWebマーケティングを学ぶには良い資格だと言えますし、私自身も取得してよかったと思っています。
今はまだ「中小企業診断士×ウェブ解析士」で稼ぐといったようなことができていませんが、今後このスキルを活かして副業などにつながるようなことがあれば、また続報を書いていきたいと思います。
本記事で少しでもウェブ解析士という資格に興味をもってもらえたら嬉しいです。
ちなみにこの「ウェブ解析士」という名前、親しみやすくするため「Web解析士」ではなく、カタカナの「ウェブ解析士」としたそうです。
細かいところですが実は私も文章の中で、きちんと使い分けています笑。最後は余談でしたね。
それでは、また。
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