今日もお疲れ様です。ざっくです。
今日は公務員を辞めて新たなキャリアを模索している私が、当時公務員を辞めた理由をお話します。
・最近なんとなく公務員を辞めたいと思うようになったけど、こんな理由で辞めていいのかな?
・公務員を辞めたいと思っているけど、転職すればこの悩みは解決するのだろうか?
・公務員になりたいと思っているけど、実際に公務員になったらどんなギャップがあるんだろう?
こんな悩みを抱えているあなたの参考になれば幸いです。
<この記事の内容>
・地方公務員は「転職とも思える人事異動」が頻繁にある
・私が地方公務員を辞めた理由は「好きな分野の仕事だけしたい」から
・地方公務員を辞めた結果「好きな分野の仕事ができる」という悩みは解決
結論から言うと、人事異動が多い地方公務員を辞めた結果、好きな分野に絞って仕事ができるようになったといった感じです。
それではここからもう少し細かく話します。
<地方公務員は「転職とも思える人事異動」が頻繁にある>
あなたは「地方公務員」というとどういうイメージを持つでしょうか。
「安定」「定時帰り」「転職とも思える人事異動」「地域に根付いて働く」などでしょうか。
もちろんそのイメージが当てはまっているか当てはまっていないかは別として、地方公務員に対するイメージは人によって様々かと思います。
今回はそんな中でも「転職とも思える人事異動」に焦点を当ててお話をします。
地方公務員の宿命ともいうべき「人事異動」。
私のような事務職員の場合「経験やキャリアなどはほとんど考慮されていないのでは?」と思えてしまうほど、業務と業務の間に全く関係性がない部署へ異動してしまうのが地方公務員の人事異動です。
もちろん、自治体によっては多少扱いが変わってくるところもあるかもしれませんが。。。
例えば、こんな感じで、右へ左へ目まぐるしく人事異動が行われることもよくあることです。
【人事異動の例】
・1年目~2年目「公共工事契約担当」
・3年目~5年目「住民窓口対応」
・6年目~7年目「税金の滞納整理」
・8年目~9年目「議会対応事務」
これは別に特別な例ではありません。こんな形で前後の業務の関係性は全くなく人事異動は決まります。
人事異動に慣れない時期は「そんな業務やったこともないし知識もないのにできるわけない」と感じます。
しかし、そうはいっても問答無用で人事異動となります。
これが一般的に「転職とも思える人事異動」と言われるゆえんなのかもしれませんね。
当然これは将来的に行政を担う職員として、幅広く行政を知る意味ではとても大事なことだと思いますし、同じ職員が同じ業務をずっとやっていると住民の方と顔見知りになって癒着が疑われる原因にもなりかねません。
そういった意味では人事異動は必ずしも悪いことばかりではないと思います。
むしろこういった変化を楽しめる人は公務員に向いていると思いますし、これらの経験を通して地方公務員の方は、俗にいう「ゼネラリスト」になっていくんだと思います。
<私が地方公務員を辞めた理由は「好きな分野の仕事だけしたい」から>
このように地方公務員の人事異動が「転職とも思える人事異動」であることは、私も事前に知っていました。
今の時代インターネットで調べたり、各自治体の採用説明会に参加すればすぐにわかります。
ただ、学生時代、就職活動を始めた当初はこのような人事異動が「長く働くのであれば人事異動が頻繁にあった方が仕事に飽きることもなさそうだし、むしろいいかも」と思ってあまり深く考えずに就職を決めました。
しかしながら、いざ仕事を始めてみると最初に配属された部署での中小企業支援が面白くなり、これを専門にやりたいと思うようになってしまいます。
地方公務員になってわずか3年程度という短い期間で、この「転職とも思える人事異動」が楽しめなくなっていました。
そうはいってもすぐに転職が頭をよぎったわけではなく、まずは「今の仕事の中で、今後中小企業支援を専門にやっていくためにはどうしたらいいのか」を考え、「自治体内で公募している民間企業への出向に応募」したり、「講座の費用を補助してもらえる中小企業診断士の講座を受け」たりしました。
これらの活動をしながら、最終的には人事部が行うキャリア相談に申し込み、「今後自分は何をすれば中小企業支援を専門的にやれるのか」を聞いてみました。
しかしながら、キャリア相談の方からは明確な答えは得られず、最終的には「人事異動なので必ず中小企業支援だけがやれるかどうかはわからない」と言われてしまいました。
このようなことから、私は「地方公務員としてどんなに中小企業支援のスキルを身に付けても、人事異動がある限り中小企業支援のみを専門にやることはできない」と考え、中小企業支援の仕事を専門にやるために地方公務員を辞め、転職することにしました。
この転職を決断したのは20代最後の歳でしたので、私は7年ほど地方公務員をやったことになります。
<地方公務員を辞めた結果「好きな分野の仕事ができる」という悩みは解決>
地方公務員を退職し、現在私は中小企業を支援する組織に所属しています。
転職前に抱えていた「中小企業支援を専門にやりたい」という思いは満たすことができるようになりました。
そのため転職をした今では「いずれまた『公共工事』や『税金の滞納整理』の仕事をさせられるのではないか、、、」とビクビクする必要もないため、地方公務員時代に抱えていた人事異動に関する悩みは解決しました。
それだけでなく転職後は日々、中小企業の方とお話をして事業計画策定のお手伝いをしながら、自身のキャリア形成のための中小企業診断士の試験にも合格し、少しずつではありますが、目標に向かって進むことができています。
まさに「やりたかったことを仕事にできて、しかも専門性も高められる」という、当時抱えていた悩みを解決した理想形ともいえる形になりました。
転職をして本当によかったと思っています。
公務員が転職するにあたって、資格取得もひとつの方法といえます。公務員が中小企業診断士を取得するメリットを私なりにまとめてみましたのでもしよければらこちらもご覧いただけますと幸いです。⇒元公務員が語る「公務員が中小企業診断士を取得するメリットと実態」
<まとめ>
いかがでしたでしょうか。
本記事は私が公務員を辞めた2018年のお話なので少し古い部分もあるかもしれません。
もしあなたが今、地方公務員として働いていて、もしくはこれから地方公務員として働くにあたって、悩みを抱えているのであれば、それらを解決する一助をなっていれば幸いです。
今回は「公務員を辞めた理由」という話でしたので、とてもハッピーエンドな内容で終わってしまっていますが、実際のところ、転職しても解決しない悩みも当然あります。
例えば、自治体においては議会対応、民間企業においては得意先からの要望対応など、やりたくなくても会社の都合でやらなきゃいけない仕事は当然あります。
これはもう「地方公務員だから」「会社員だから」で解決する問題ではないので、もしこのような「組織都合の仕事が嫌だから地方公務員を辞めたい」ということであれば、転職ではなく、また別の方法を考えた方がいいのかもしれません。
転職がすべてを解決してくれる魔法のようなものではないことは意識しておく必要があります。
最後に、私は地方公務員から転職をしてよかったと思っておりますが、当然周りからは「公務員を辞めるなんてもったいない」と言われました。
たぶん100人中95人くらいからは言われたんじゃないかと思います。
実際は100人にもカミングアウトはしていませんが笑
ただ、周りがなんと言おうと自分の人生は自分で決めるものだと思います。
もし、あなたが一歩踏み出すことを悩まれていましたら私は全力で応援します。
私でお力に慣れることがあればぜひTwitterを通してでもお声がけいただければと思います。
可能な限りお力になれればと思います。
それでは、また。
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